あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。
さて、これは非常に個人的な体感かもしれないが、昨年末近所の自由が丘に
ランチや夕食を食べようと出かけてみると非常にお休みのお店が多くて驚いた。
たまたま自由が丘だけなのかもしれないが、食べに行こうと足を向けたお店お店
全てにフラれてしまい、さながらジプシーのようにあちらこちらへと開いているお店
を探してしまった。
最近の世相を反映し、お店を開けているよりも人件費や光熱費が抑えられ、
少ないお客さんを相手にするより利益の確保につながるというのもあるかもしれ
ない。
それは飲食店に限らず、多くのお店がそうだったが、あるべき姿として私は個人的に
非常にいいことだと思う。
確かに不便ではあるのだが、私が子供の頃など、お正月と言えば本当にどこもお店
はやっていなかったし、食料を買い溜めしたり、まさにそのために「おせち料理」が
あったと思う。正月早々街に繰り出すというのは本当に感覚としなく、お餅やおせちを
食べては家族団らん花札をしたり将棋をしたり、合間にみかんを食べたり、年賀状を
じっくり読んだり、お返事を書いたり・・・。いわゆるお正月の時間というものが流れて
いた。
まあ今時そんな退屈な時間を過ごせない・・・と言われてしまいそうだが、年々お正月
はお正月らしさを失い、一時期は元旦でもデパート営業、そんな時もあったと思う。
それはお正月をひとつの例としてあげたが、あらゆる「サービス」が適正を欠き、いき
過ぎていると感じる。うまく表現できないが、消費者に迎合しすぎというかなんというか
そういう無理がいよいよ破綻を来たし、便利さともう少し前の時代のちょっとした不便さ
の共存が新たなテーマになるのではないかと私は思う。
24時間営業のお店、安ければいいいという食料品・飲食店、レッドオーシャンで徹底的
にコストを切り詰められたあらゆるモノとサービス。それを支える切り詰められた人件費、
非正規雇用者、長時間労働・・・、便利な事は非常にいいことなのだが、特に安ければ
それでいいという「食」に対する無知、警戒心のなさ、モラルの無さが引き起こした食に
対する不信感は今更説明するまでもないだろう。消費者に迎合するあまり、逆に消費者
にそっぽを向かれてしまう本末転倒が起こってしまう。
お店はどんなに遅くとも23時頃には閉店していていいと思うし、お休みもちゃんととる。
食料品で言えば、安全なものをきちんと作ってそれなりに利益がでてきちんと生産者が
食べていける、生き残れる、次の投資を行える、そうした適正な循環が必要に思う。
もちろん、そんな「余裕」がないのも分かる。激しい競争がある。そんなことをしていたら
生き残れない。ライバルに出し抜かれる。こんな不況でできるだけ安いものを買いたい、
生活していけない。だからそんな理想論は意味がない。コンビニの深夜営業についても
数年前から実に様々な議論が繰り返されている。
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080626/trd0806261100007-n1.htm(産経新聞)
http://sankei.jp.msn.com/life/environment/081121/env0811212344003-n1.htm(産経新聞)
だが、わずかではあるが適正なサービスの創出に向けた新たな流れが生まれ始めている
のもまた事実だ。
不況の苦肉の策とも言えるが、
「三越伊勢丹HD 地方で定休日復活へ 大都市は時間短縮も」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20081228-00000018-maip-bus_all(毎日新聞)
ということで、元日以外の定休日を復活、大都市の店舗では営業時間の短縮も視野に
入れているそうだ。
2009年の福袋では、銀座三越で、なんと千葉県市原市の農地を1年間借りて農作業体験が
できるものも販売されている。
http://sankei.jp.msn.com/life/lifestyle/081231/sty0812311301001-n4.htm(産経新聞)
食の安全、農業復興に対する意識も非常に高くなっているのではないかと思う。
一方「情報サービス」の世界でも大きなうねりがアメリカで起きている。新聞業界の衰退に
伴う様々な生き残り策である。
「デトロイト・フリープレス」(約29万部)と「デトロイト・ニューズ」(約18万部)は、景気後退など
による業績悪化で日刊紙2紙の宅配を週3回以下に減らすことを決め、好調なweb版にさらに
力を注ぐそうである。
http://sankei.jp.msn.com/world/america/081219/amr0812191725011-n1.htm(産経新聞)
クリスチャン・サイエンス・モニター紙も日刊から週刊に切り替え、ネットを強化する方針を
打ち出している。
もちろん日本ではまだ考えられないし、まさに「新聞の存在」そのものを問われる決断だが、
適正な利益の中で、適正なサービスを行う大きな流れのひとつだと個人的には感じている。
不況、業績不振を打破していくひとつの手法としても、「便利さ」と「我慢できる範囲の不便さ」
の新しい形の共存を様々な分野で追求していくことになるそんな1年になるのではないかと
個人的には思う
。





by mac-b
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